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文庫書き下ろしの「ただ雪のように」新津きよみiconを読みました。
「白雪姫」の話とからめて、女の自分でも自覚しない嫉妬心をやはり丁寧に描写してあります。

主人公・高森真琴は37才独身。恋愛、不倫を経験し、単身ニューヨークへ渡り仕事をしている。ある日、兄夫婦が12歳の姪を残して交通事故で死んだという知らせを受ける。とてもかわいい赤ちゃんだった姪と12年ぶりの再会のため、帰国することに。もう若くない両親だけでは孫の世話は大変ということで、真琴が母親代わりとして一緒に暮らすことになる。
町でスカウトされるほどの美少女だけど、頭のよかった兄の子供のはずなのに勉強ができない小雪に苛立つ真琴。真琴は自分の子供のころと重ねて、自分にできなかったことをやろうとする姪の小雪に嫉妬を感じているが、自分でははっきりと自覚していない。小雪の気持ちをある意味一番わかっているのだが、わかりすぎて許せない部分もあるのだろう。女同士には(男同士にもあるのかもしれないが)よくある。友達、姉妹、親子でもそういう感情は大なり小なりみんな経験していると思う。その感情を、主人公の視点から描写しているだけなのにとてもリアルに丁寧に書いているところは、さすが新津きよみだと思った。
嫉妬があるからといって姪への愛情がかわるわけではなく、本当に心配し愛しているのである。姪への嫉妬というよりは、若い日の自分への愛着や後悔でもあることが、読んでいくうちにわかる。
両親は事故で失うけれど、まわりの人達に愛されて守られていく小雪が成長していく様子も、小雪の気持ちは一つも書かれていないけれど丁寧な描写から読み取れる。
頑固なおじいちゃんも、みんなが深い愛情をもっていた。

やっぱり新津きよみの本は読後に爽やかな余韻が残るのがいいですね。

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テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌


















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