「
容疑者Xの献身
」




数学の天才である主人公が、本当の犯人である愛する女性を守るために
自分を容疑者「X」とした数式(完全犯罪)をつくる。
その数式は完璧だった。だれにも理解できないと思っていた。
けれど、昔の友人(湯川)が彼の数式を、彼を理解できた。
誤算だったかもしれないが、
彼を本当に理解してくれる友人がいた。
これまでもこれからも孤独だと思っていた彼が
最後に流した涙は
絶望の涙だけではなかったと思う・・・。
*****
東野圭吾は本当に読者に感情移入させるのがうまいと思う。
自分とは全く違う人、それも普通に読んだらなかなか感情移入できないような人物に、思いっきり感情移入して追体験をして、涙を流してしまえる・・・。
特に目新しい題材や内容でもなく、展開も予想できるものなのに。
真っ直ぐな表現や心理描写は、筆者の人柄を想像させる。
家ではなく外で(電車の中や街中のカフェで)読んでいたので、「絶対にこの本では泣かないだろう!」と思っていたのに・・・我慢できずに涙が・・・はずかし(*>_<*)。
でも、東野圭吾に泣かされない!という戦い(勝手に戦ったんだけど)には負けたけど、それがちょっとうれしかったりする・・・。
昔、人魚姫の絵本を何度も読み返しては「今度こそ王子様に振り向いてもらえて幸せに・・・」と祈った。
次こそは変わるはずのない結末がハッピーになるのではと思いながら
何度も何度も読んだっけ。
この本をもう一度読んだなら「Xが愛した女性に、振り向いてもらえたなら・・・」と祈らずにいられないような。大人の童話のような物語かも。
☆ここから先はネタばれになるので、読みたい方だけどうぞ☆↓
(ここまでも十分ネタばれですみません・・・)
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