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2006/09/05 (Tue) 容疑者Xの献身

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以前に読んだ本で紹介した 「容疑者Xの献身」
映画になるんですよね。
まあ随分前のニュースでやってましたけど
もちろん主役は探偵ガリレオのドラマの福山さん。
刑事役が女性になっている時点で、設定は原作と違うのはわかるんですけど・・・
数学教師の役が、堤真一さんというのはねえ・・・
確かにいい男にしたほうが映画は売れるかもしれませんが、
イメージが・・・

「白夜行」のときの綾瀬はるかさんも・・・でしたが。
あのときも沢尻えりかさんだったらと何度も思いましたよ。
「容疑者Xの献身」は家族みんなが読んだ当時、
『映画にするなら誰がいいかな?』って話したんです。
カンニング竹山さんあたり、いい味だすんじゃないかとか、
鶴瓶さんは年齢がちょっとね〜とか・・・

あの役はモテそうにない男性が演じることで
より切なさが増すと思うんですけど、どう思います?
東野圭吾原作の映画はきっと
原作と切り離して楽しむものなのでしょう

久々の更新でしたが
読んだ本がたまっています
・・・




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容疑者Xの献身

数学の天才である主人公が、本当の犯人である愛する女性を守るために
自分を容疑者「X」とした数式(完全犯罪)をつくる。
その数式は完璧だった。だれにも理解できないと思っていた。
けれど、昔の友人(湯川)が彼の数式を、彼を理解できた。
誤算だったかもしれないが、
彼を本当に理解してくれる友人がいた。

これまでもこれからも孤独だと思っていた彼が
最後に流した涙は
絶望の涙だけではなかったと思う・・・。

    *****

東野圭吾は本当に読者に感情移入させるのがうまいと思う。
自分とは全く違う人、それも普通に読んだらなかなか感情移入できないような人物に、思いっきり感情移入して追体験をして、涙を流してしまえる・・・。
特に目新しい題材や内容でもなく、展開も予想できるものなのに。
真っ直ぐな表現や心理描写は、筆者の人柄を想像させる。

家ではなく外で(電車の中や街中のカフェで)読んでいたので、「絶対にこの本では泣かないだろう!」と思っていたのに・・・我慢できずに涙が・・・はずかし(*>_<*)。
でも、東野圭吾に泣かされない!という戦い(勝手に戦ったんだけど)には負けたけど、それがちょっとうれしかったりする・・・。

昔、人魚姫の絵本を何度も読み返しては「今度こそ王子様に振り向いてもらえて幸せに・・・」と祈った。
次こそは変わるはずのない結末がハッピーになるのではと思いながら
何度も何度も読んだっけ。
この本をもう一度読んだなら「Xが愛した女性に、振り向いてもらえたなら・・・」と祈らずにいられないような。大人の童話のような物語かも。

☆ここから先はネタばれになるので、読みたい方だけどうぞ☆↓
(ここまでも十分ネタばれですみません・・・)


.... 続きを読む

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「さまよう刃 」iconは東野圭吾の作品の中でもよりリアルな作品だと思います。が、冒頭にでてくる犯罪の描写は読んでいても気持ちが悪くなりました。実際はもっと残虐な犯罪がおきているでしょうから、これでもまだ残虐さは抑えてあると思うんですけど。
犯罪の描写をよりリアルにしないと、その後の被害者の身内の気持ちなどにもリアリティがなくなるでしょうし。
少年法の問題点を考えさせる小説としては、宗田理/著 の「13歳の黙示録 」icon「天路」iconと真逆の方向性でしょうか。
(宗田理の本についてはまた別の機会に詳しく書きます)
東野圭吾の非常に強いメッセージを感じます。
ノンフィクションのような作品ですよね。

「さまよう刃 」iconのストーリーについてはあまり深く書きたくなりませんので、リンク先の「本の内容」を参考にしてください。
少年に娘を殺された父の復讐の話です。

これを読んで被害者の父である長峰に感情移入して応援してしまう人がほとんどですよね。
そして、その後もずっとこの気持ちを持ち続け、
少年法について考えてもらうため
あえてこの終わり方にしたのだろうと思います。
読むほうとしては、思いを遂げてほしかったから・・・

東野圭吾の作品で加害者の家族の視点で書かれた「手紙」icon
こちらもまた考えさせられる話です。
また今度詳しく感想を書きます。

(ここからは後日書き加えた部分です)
↑の感想を書いてから1週間、また改めてもう一度本に目を通してみました。
そして、ちょっと感じ方が変わってきました。

この作品は、親であるかどうか、そして男性と女性では感じ方が全然違うのかもしれません。
まだ法律がない昔、殺人者が一番恐れるものは仇討ちに来る被害者の家族でした。それは、人間の作った法律よりも本当は一番の抑止力だったのかもしれません。
私は、この作品が一番訴えたいのは少年法を考えることでも仇討ちの是非でもないのではないかと思うようになりました。被害者と被害者家族の気持ちを理解してほしいということではないかと。
すべての人間が長峰の気持ちを理解できるなら、こんな悲惨な犯罪も復讐も起きる事はありえないのですから。


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1999年8月〜2001年11月週刊文春で連載されていた作品です。
「片想い」iconという題名から恋愛小説かと思ってしまいますが、(まあ確かに恋愛小説ではあるのですが)一般的な男女の片想いとは少し違います。

帝都大アメフト部OBの西脇哲郎は、十年ぶりにかつての女子マネージャー日浦美月と再会し、その姿を見て、声を聞いて驚く。どう見ても男になっていたから。そして、ある事件にかかわっていることを聞く。同じく昔マネージャーをしていた妻と一緒に美月を助けることにするのだが。ある日、美月は二人の前から姿を消す。美月の行方を捜すうちに、事件の裏にある事実が明らかになっていく。

性同一性障害についての詳しい説明こそないが、それぞれの登場人物の背景や言葉、悩み、生き方などでどういう障害なのかが自然と理解できます。
そして、作者のメッセージがとてもよく伝わってくるのです。
人間は、男と女、白と黒、善と悪のようにはっきり分けられるものではない。それでよいのではないかと。
それをそのまま受け入れることが、大事なのだと。
これを読んで自分自身のことを考えたとき、私の中にも男と女がいるなあと思いましたし、今まで他のドキュメンタリーやドラマや本を見たときよりも素直に性同一性障害や半陰陽についても感情移入ができました。より身近に感じられたということでしょうか。
本の中にさまざまな片想いがでてきます。
理解してほしい人に理解されない片想い
母へ、父へ、子供へ、夫へ、友達へ、好きな人へ、そして受け入れてもらえない社会への片想い・・・。
登場人物がみんな優しいので、読み終わって爽やかな余韻が残ります。

中尾と美月は性を超えて人間として信頼し合い愛し合っていたように思いました。

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ドラマになっている「白夜行」の続編「幻夜icon」は、1年半ほど前に読みました。
白夜行ではまだまだ少女から抜けきっていなかった雪穂が、大人になっています。そして、白夜行よりももっと戻れないところまで行ってしまいます・・・。
ネタばれになるので、知りたくない人はここから先の文章は飛ばしてください。
ドラマ「白夜行」では最初から二人の接点が見えているようですが。本の中では、雪穂と桐原は公には一度も会ったことがないことに。けれどだんだん接点が見えてきます。

「幻夜」では、最初美冬という女性がでてきます。
震災に遭い、家族を失ってしまう女性です。同じく震災に遭った男と知り合い、その男が人を殺すのを目撃します。そして、二人で生きて行こうと・・・。ここまで読むと「白夜行」とは接点の無い話に思えるのですが。
美冬はゼロから上を上を目指していきます。その為に男の愛情も利用して。それでも愛されてしまう、美貌だけじゃなく魅力のある女性なのでしょう。
美冬の過去を知る人物が現れて、そして新たな殺人が。そのあたりから美冬の過去が、そして正体が少しずつ明らかになっていきます。
「白夜行」を読まずに「幻夜」を読んでも問題はないですが、
やはり「白夜行」で雪穂を少しでも知ってから読んでほしいですね。

幸せになるために(?と信じているのかいないのか)犯行を重ねて、他人からは雪穂は幸せをつかんだように見えるかもしれないけれど、最初から最後まで雪穂からは悲しみしか感じられません。
本当に生まれ変わりたかったのですね。幸せになってほしいと、祈るような気持ちで読んでいました・・・。けれど、どんどん幸せと反対の方向に突きすすんでいくんです。どんなにお金や地位を手に入れても幸せにはなれないことを本当は彼女もわかっているんじゃないかと・・・彼女にはそれしかないとしたら悲しいですね。
本当の彼女を知っている人物が誰もいなくなってしまったら・・・誰が彼女を救ってあげられるんでしょうか・・・

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